本多アルミの大物アルミ鋳造

弊社は高品質な大物アルミの鋳造を得意とし、手のひらサイズから最大製品寸法1500×700×700まで社内で対応可能です。社内で対応できない大きさや工法については海外も含めた協力企業と連携しながら対応いたします。

また、自社で傾斜式鋳造機を開発し、自在に制御することで鋳物の品質を安定させたり、流動解析を用いることで最適な金型形状を検討するなど、質の高いアルミ鋳造ができるように日々技術的努力をしております

大物アルミ鋳造

アルミ鋳造の品質は流し方で決まる

鋳物の品質は、溶けた金属をどれだけ乱れが少なく、速やかに金型に充填するかで決まります

液体の流れには層流と乱流があり、レイノルズ数が高いと乱流になりやすくなります。乱流の状態で金型に流れ込むと湯口で空気を巻き込み、金型内で飛び散り、意図しない状況で凝固が始まるなどが起こります。

そのため、アルミの流れ方を意図したとおりに制御することが鋳物屋の技術になります。弊社ではアルミの流し方をコントロールするために、自社開発の傾斜式鋳造機を使用しています。

さらに品質を高めるために流動解析や塗型剤の選定など細かな点を丁寧に対応するように努力しています。

本多アルミはアルミの流し方にこだわる企業

流し方を制御するため、傾斜式鋳造機を自社開発

流し方を自在に制御し、かつ再現性を高めるためには人の手ではなく、機械による制御が最適です。

機械で制御を試みた場合、一般的な傾斜式鋳造機では、傾斜速度の細かな制御が難しく、さらに振動などから乱流が発生しやすいことがわかりました。

そのため、本多アルミでは傾斜式鋳造機を自社で開発し、最適な流し方を実現しています

傾斜式鋳造機

再現性の高い流動解析を実施

弊社は流動解析を行うことで、歩留まりと品質の改善を行っています

流動解析では最適な金型形状と流し方を検討し、その条件に合うように試作品を作ります。

弊社は自社開発の傾斜式鋳造機を使うこともあり、流動解析の再現性が高く、歩留まりのいい製品を製造可能です。

塗型剤の塗布技術を追求

塗型剤は液状の物質で、金型に塗布することで金型と溶融アルミとの間の熱伝達を制御し、型の損傷を防ぎながら良好な表面仕上げを実現します。

アルミは低温になると流れが悪くなり、最終的には固まってしまいます。アルミが途中で固まると想定した流れを作ることができないため、鋳物の品質が低下してしまいます。それを防ぐため塗型剤を金型に塗布し、アルミの流れを整えます。

アルミ鋳物の品質を安定させるためには、この塗型剤が非常に重要になります。塗型剤は塗ればいいというわけではなく、塗型剤の種類、塗る箇所、塗り厚さなど、塗り方にも技術が必要になります。弊社は塗型剤の塗布技術を持った責任者がアルミ鋳造を行いますので、安定した鋳造が可能です。

本多アルミの大物アルミ鋳造体制

社内設備は傾斜式鋳造機と低圧式鋳造機を保有していますが、協力企業と連携することで砂型鋳造やアルミダイカスト等、鋳造全般の対応が可能です。

協力企業は国内外に多数有りますので、お客様からのご要望にほぼ対応可能です。

アルミ鋳造でお困りでしたら、まずは本多アルミにご相談ください。

傾斜式鋳造(最大製品寸法1500×700×700)

弊社の社内で製造します。

傾斜式鋳造はグラビティ鋳造の一種です。

金属製の金型を使い、湯口にアルミを溜めた後、金型全体を傾けることで、アルミを流す鋳造方法で、砂型鋳造に比べて表面が綺麗になり、品質が安定します。

低圧鋳造(最大製品寸法1000×1000×300)

弊社の社内で製造します。

低圧鋳造は金型を使う鋳造方法で、上からではなく、下からアルミを入れていきます。
具体的には装置の下にある炉でアルミを溶かし、圧縮空気を炉に入れることで、炉の中央にあるパイプから溶解したアルミが上昇し、金型に充填され鋳物が完成します。

押し湯が不要であるため歩留まりがよく、さらに薄肉の複雑形状ができたり、内部欠陥が少ないという特徴があります。

砂型鋳造

協力企業に依頼します。

金型ではなく、砂を使った鋳造方法です。まず、鋳造模型と呼ばれる製品に近い形状の模型を用意します。模型の素材は木、ケミカルウッド、樹脂、鉄、鋳物などあります。

次に、模型の周りを砂で覆い固めます。砂が固まったら、砂を2分割して、模型を取り出します。この砂の部分を砂型と言います。最後に砂型にアルミを流し込むことで鋳物が完成します。

砂型鋳造の特徴は型費が安く、小物から大物まで幅広く対応できる点です。よって試作品や非量産品の製造に適しています。

アルミダイカスト

協力企業に依頼します。

アルミダイカストは金型を使った鋳造方法で、溶解したアルミを高圧で型に流し込むことで鋳物を作ります。

アルミの流速は30m/s〜70m/sと非常に速く、充填は0.1s以内で完了します。

量産性が高く、寸法精度に優れているといった特徴があります。ただし、欠陥が多く発生したり、アンダーカットが不得意であるといった欠点もございます。

製造実績

屋外で使用する為、耐候性塗料で塗装を施しています。

大型の丸形製品は歪みが出やすい為、加工不良発生を抑える後工程を行っています。

サイズの小さい製品は1つの型で複数個取りにすることにより、製品コストを下げることができます。

塗装をより綺麗に見せる為に、バフ磨きを行っています。

昇降時の滑り止め用溝を金型に直接彫り込んで形状成形しています。

屋外で使用する為、耐候性塗料で塗装を施しています。

肉厚部分と肉薄部分が多数混在し、製品にヒケが出やすい製品にも対応しています。

強度確保と生産性UPのご相談に、タップ部分に鉄ブッシュをインサートして同時に鋳込む方法で対応しています。