対応可能なアルミニウムについて

弊社は主にAC4C、AC4A、AC3A、AC7Aの4種類のアルミを使用しています。

AC4Cは一般的なアルミで熱処理をすることができます。AC4Aはケイ素(Si)が多く含まれたアルミで、こちらも熱処理をすることができます。AC3Aは熱処理が難しいアルミで、AC7Aはマグネシウム(Mg)が多く含まれアルマイトに向いた材質になります。
*熱処理とは、材料の機械的特性を上げる処理です。

材質についてはお客様とも相談しながら最適なものを選定いたします。

また、こちらに記載がない材料についても対応・検討いたしますので、お気軽にご相談ください。

取り扱い材質例
材料記号
合金 特長 用途
AC3A Al-Si系 流動性や耐食性に優れる。
熱処理はできない。

薄肉の鋳物
・冷蔵庫や洗濯機などの電製品の内部部品
・照明器具や建具などのインテリア部品
・自動車のエンジン部品やブレーキ部品

耐食性を求められる鋳物
・建築部品の外装部品
・自動車の排気系部品
・船舶の船体部品

AC4A Al-Si-Mg系 ケイ素が多く、強度が高い
AC3A同様に流動性や耐食性に優れる。
熱処理も可能

薄肉で強度が求められる用途
・自動車のホイール

耐食性が求められる用途
・建築部品の外装部品
・自動車の排気系部品
・船舶の船体部品

AC4C Al-Si-Mg系 鋳造性や機械的性が良好
耐食性にも優れる
AC4Aよりも強度は高い
熱処理も可能で一般的な素材

複雑な形状の鋳物
・自動車のエンジンブロックやトランスミッションケース
・航空機のエンジン部品や機体部品
・建設機械の部品

強度が求められる鋳物
・自動車のホイール
・航空機のエンジン部品
・建設機械の部品

AC7A Al-Mg系 Mgが多い材料で、粘りが強い。
アルマイトが乗りやすい、カラーアルマイトに最適
アルミニウム合金の中で最も耐食性に優れている
鋳造性が悪いため、複雑な形状の鋳物には適さない
熱処理はできない
耐食性が求められる鋳物
・船舶部品
・食品機械部品
・建築部品